住宅ローンの審査が通らないと悩んでいませんか?
実は会社員と個人事業主の住宅ローンの審査については審査方法が大きく違います。
なぜなら収入が安定している会社員とは違い、不安定な個人事業主は住宅ローンの審査が厳しくなるからです。
金融機関勤務歴15年の私が現場にて多くの個人事業主に住宅ローン審査をクリアしてきてもらったポイント5選をご紹介します。
この記事では個人事業主が失敗しない住宅ローン審査をクリアするポイントを教えます。
この記事を読むと住宅ローン審査をクリアできるようになります。
個人事業主は住宅ローン審査を申し込み前の事前準備が必要であり、その事前準備を行うことで住宅ローン審査をクリアすることができます。
そもそも個人事業主の住宅ローンが通りにくいのはなぜ?
なぜなら個人事業主は会社員・公務員と比べて収入が不安定だからです。会社員・公務員は働いていれば安定した給与が入ってきますが、個人事業主については環境の変化が収入に大きく影響するため、ローン返済が滞ってしまうリスクがあります。30年〜35年の住宅ローンが一般的であり、返済は長期間に渡るため、金融機関は住宅ローンの審査に安定性を最重視します。そのため、収入が不安定な個人事業主は住宅ローンが通りにくいといわれています。
では個人事業主が住宅ローン審査をクリアする為の5つのポイントとは?
- 3年分の確定申告所得が安定していること。
- 税金・健康保険料を滞納していないこと。
- 事業での売掛金回収口座・公共料金等の支払い口座に設定している口座の金融機関に住宅ローンを相談すること。
- 自己資金を用意すること。
- 他のローンを返済しておく、少なくとも延滞はしないこと。
・3年分の確定申告所得が安定していることとは?
一般的に個人事業主の住宅ローン審査は3期分の確定申告書を元に審査されます。個人事業主の方は節税対策に取り組んでいる方も多いでしょう。所得を低く計上することで税金・社会保険料が安くなるからです。ただし、住宅ローン審査の際には節税対策の為に抑えた所得を元に審査される為、審査上マイナスとなってしまいます。少なくとも住宅ローンを申し込む3年前から計画し、節税対策ではなく、所得を計上することを重視しましょう。
・税金・健康保険料を滞納していないこととは?
個人事業主は税金・社会保険料を会社員とは違い、給料から天引きされないため、延滞する方も少なくないのが現状です。ただ住宅ローン審査についてはマイナスとなります。税金・社会保険料を延滞する人は住宅ローンも平気で延滞するのではないかと金融機関は思っています。
・事業での売掛金回収口座・公共料金の支払口座に設定している口座の金融機関に住宅ローンを相談することとは?
いわゆるメイン金融機関に相談することです。なぜメイン金融機関に相談するのがいいのか?それは金融機関は住宅ローンが無事に返済されるかを一番気にしているからです。売掛金が口座に入金されれば売上が確認できる。また公共料金の引き落としがあれば、生活水準も確認できます。特に事業資金の借入がある方についてはその金融機関に相談するのがベストです。その方の経歴・事業実態を把握している為、ローン審査においてもプラスに働きます。
・自己資金を用意する。
個人事業主に限らず住宅を購入することを検討する人に共通するポイントですが、自己資金を貯めておくことです。自己資金を貯めておき、借入額を少なくすることでローン審査上プラスに働きます。一般的に物件価格の5〜6%程度の諸経費がかかると言われていますが、自己資金200〜300万円は貯めておくことで住宅ローン審査が通りやすくなります。
・他のローンを返済しておく、少なくとも延滞はしない。
住宅ローン審査では申し込む住宅ローンを含めた全てのローンを含めて審査されます。返済可能なローンは返済しておきましょう。また過去のローンの返済で延滞するものがあった場合はローンの審査上マイナスになりますので注意が必要です。特に注意が必要なのは携帯電話購入料金をを分割で支払っている場合もローンとなっているため、延滞すると審査にマイナスになります。
まとめ
個人事業主が住宅ローン審査を行う時には十分な事前準備を行い、申し込みましょう。
- 3年分の確定申告所得を安定させる
- 税金・社会保険料を滞納しない
- メインバンクに相談する
- 自己資金を用意する
- 他のローンを返済する、延滞しない
以上の5つのポイントを確認しておくことをおすすめします。
5つのポイントをおさえた事前準備を行い、理想の自宅を手に入れましょう!